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『キャプテン』(『プレイボール』)続編スタート!イガラシ世代の主要登場人物のまとめ

更新日:

著者:吉原さん

さて、3年生2年生ときて最後は1年生の紹介です。

今のうちに予測しておきますが、まず間違いなくこの世代が3年生の時は甲子園に行くことになるでしょう。

理由? それを"愚問"と言います

根拠はイガラシがいるからです。

それでは、よろしくお願いします!

イチロー的存在!イガラシ

『プレイボール』においては、ちょろっとしか出ておりませんが、『キャプテン』では谷口から数えて3代目のキャプテンをつとめました。

中学1年の頃から飛びぬけた実力で、3年間レギュラーで活躍し続けます。先輩に対しても物怖じせずに"直舌"を連発。

"毒舌"じゃないですよ。余分な皮肉や含みを持たさず、直言を連発する"直舌"です。そうやって部内に横たわっている問題を常に表面化させる男でした。

対照的に、後輩である近藤に対しては気遣いもみせることも(敬遠を嫌がる近藤に代わり、四球を投げるためだけにマウンドに上がるなど)。

いずれも「チームの勝利」のための言動であり、恐ろしいほどの高い志を持ち続けた人間でもありました。

例えば。

甲子園常連の谷原高校との練習試合の際、イガラシは初打席でエースからヒットを打ちます。

驚いた相手チームの選手から「きみ一年生?」「ナイスバッティング たいしたもんだ」と声をかけられたときのリアクションがこれ。

イガラシ「は はあ」

『プレイボール』生返事のイガラシ

イガラシ「なに あれしき これからスよ」

『プレイボール』気にしないイガラシ

谷口「なにかいったのか?」

イガラシ「べつに…」

『プレイボール』「べつに…」なイガラシ

(集英社文庫/ちばあきお『プレイボール』11巻「墨高野球部再出発の巻」)

これ、決してイガラシと谷口が仲悪いわけでも、イガラシが無口なクールキャラぶってるわけでもありません。

「甲子園で投げたエースからヒットを打つ」。そんなことはイガラシの眼中にないからです。

普通の人間であれば…。

高校に入っていきなり試合に出場、甲子園投手からヒットを打って、相手チームのレギュラーから褒められれば、、、多少なりとも興奮するところでしょう。

このことは、1年生にしてイガラシの照準をあわせている場所がはるか先であることを示唆しており、彼を中心とした墨谷高校野球部が将来的に甲子園にいくことを予感させる一幕となっています。

野村克也元監督が言ったとされる「大きな欲を抱いている人は、小さな欲などに目もくれないから、一見すると無欲に見える」に合致するエピソードですね。

さらっと描いた短いシーンですが、少年マンガ的にはかなり異常なシーンだということをここに指摘しておきます。

例えば、誰かひとり。あなたが子どものころに読んだ少年野球マンガの主人公を思い描いてください。

その選手が、高校に入ってすぐに前年度の甲子園出場校と練習試合し、初打席でエースからヒットを打った。ライバル選手たちから褒められた。

・・・いったい、どんな表情をしていますか?

「べつに……」

ではないはずです。

喜びや優越感はおろか、「上から目線」で誉められたことへの屈辱すら見えない。

どこまでも「どうでもいい」ことなんです。イガラシは異常です。

ポジション/全ポジション

中学1年時点でどこでもできると言ってましたが、主にピッチャー・サード。高校ではチーム事情からショートになりそうな感じでした。

体格には恵まれないまでも、高い技術、クレバーな頭脳、決して折れない精神力、と"個"としてもっとも高いポテンシャルを示した選手です。

その勝利に執着しすぎる手腕には批判も集まりましたが、キャプテンとしてチームを全国優勝に導くなど抜群の実績を残しています。

野球選手で例えると「イチロー」

言わずと知れた、マーリンズのイチロー選手。

正真正銘の「伝説」であるイチロー選手の「実績」に例えているのではなく、その「精神性」に例えています。

そもそもイチロー選手自身が「自分に近いなと思うのはイガラシですね。」と言ってました。

参考キャプテンFORUM

自分にも他人にも厳しく、「優勝」に対する一切の妥協の見えない人間。はっきり言って「ストイック」では表現として甘い。

こわもての左腕エース!井口

『キャプテン』時代にライバルチームのエースとしてイガラシの前に立ちふさがった男が、頼れる仲間として墨谷高校に入部してきました。

ちょっと短気で、小学生の頃に先生殴って停学になったこともあるというエピソードの持ち主。

非常に負けん気が強く、いわゆる「プロ向き」の性格です。

下はちょっといかつい態度をみせたバイクのお兄ちゃんへのリアクション。

井口「うう……」

『プレイボール』怒る井口

(集英社文庫/ちばあきお『プレイボール』11巻「問題児(?)井口の巻」)

この後、自慢の左腕で石を投げて、頭に命中させました。ちばあきお先生の毒気のない絵柄で描かれると牧歌的に見えなくもないのですが、よく考えるとヤバい男です。

ポジション/ピッチャー・センター

谷原高校との練習試合ではセンターに入って強肩っぷりを見せつけました。

が、やっぱり彼が生きるのはピッチャーでしょう。

夏までには細かいところも修正して、谷口と二人で信頼できる左右のエースになってくれるのでは、、、と期待。

墨谷には珍しくかなりガタイもいいので、遅くとも2年生時には松川を抜いてエース格になるでしょう。

野球選手で例えると「田中将大」「G.G.佐藤」

投手としては元・楽天イーグルス、現・ニューヨークヤンキースの田中将大選手。

左右も得意球も違いますが、いかつくてふてぶてしく、体格が良くて、メンタルが強い。

イチロー選手と同じで実績が凄すぎて例えづらいんですが、外殻的には近いイメージを持ってます。

野手としては元・西武ライオンズ・千葉ロッテ等のG.G.佐藤選手。

パワーもあって強肩。北京五輪の落球の印象が強いですが、守備も決して悪くない。そんなイメージ。

イガラシに次ぐ打撃センス!久保

地味な顔ですが、全国優勝を果たした墨谷二中においてイガラシに次ぐ非凡さを持った選手でした。

イガラシと同学年ということで中学で3年間、高校で3年間、合計で6年間過ごすことになります。

それは、どの学年よりもイガラシの常軌を逸した練習量に付き合うという当たり前かつ驚愕の事実なのです。すぐに1年生からレギュラーになれるかはわかりませんが、2~3年目には確実に主力でしょう。

なにより、精神的にもイガラシの影響を受けないはずがなく、涼しい顔でイガラシの隣にいるその姿は、彼の地獄っぷりを知っている人間がみればそれだけで貫禄を感じさせます。

ポジション/センター

身体能力は高い方だったのでしょう。体格もいいですしね。左側が久保です。2年生の丸井と比べてみてください。

『プレイボール』新入学の久保

(集英社文庫/ちばあきお『プレイボール』11巻「たのもしい新入部員の巻」)

足が速く、肩も強い必要があるセンターが彼のポジションでした。

「戦いは数だよ 兄貴!」と言ったのはドズル・ザビ中将ですが、スポーツは体格です。

甲子園でも公立高校の選手と大阪桐蔭の選手が並んでるとあきらかに違いますもんね。

フィジカルには恵まれない選手たちが、努力で野球エリートたちを追い詰めていく様を描くことが『キャプテン』『プレイボール』の魅力でもありますが、そんな墨谷ナインの中ではフィジカルに恵まれた選手です。

野球選手で例えると「多村仁志」

元・横浜ベイスターズ・福岡ソフトバンク等の多村仁志選手。

打って、走って、守れて、総合力が高い。そんなイメージ。

まとめ

「イガラシ」っていうのは結構象徴的な人物で、"概念"として覚えておくといいです。

このことは、あとで描きたいと思います。「丸井のようなリーダー」とか「イガラシのようなリーダー」とかって概念は比喩として使いやすいんですよ。

参考WBC敗退の侍Jになかった“イチロー的倫理” 「丸井」より「イガラシ」が必要だった…(ZAKZAK)

例えば、キリンジの堀込泰行さんも「自分はイガラシのようだった」といった趣旨のことを言ってました(たしか、、『ダ・ヴィンチ』誌上で)。

これは「才能のある人間が皆を引っ張った」という話ではなく「熱量の高い人間が、そうでない人間たちと共になにかをやる時の摩擦」を描いた部分を言っているのでしょう。

近い経験をしたことがある人は、ものすごく共感できる作品です。

そうでもない人は・・・厳しすぎるイガラシをつかまえてネットで「クズ」言うたり、「抗議しよう」と言うかもしれません。

『キャプテン』がすばらしいのは、そうしたイガラシの先鋭化した姿勢が失敗を引き起こす面も淡々と描き、そしてまったく違った育成方針をとる近藤が次なるキャプテンだというところ。

誰であれ、礼賛しっぱなしにすることはない。移り変わっていくキャプテンシーの違いとその光と影を描いていきます。

共通点は「頑張る」こと。そこだけは、変わらない。

今回はキャラクター紹介に徹しましたが、作品そのものについてもまた描いてみたいと思ってます。

いやー、『キャプテン』『プレイボール』は「課題図書」のひとつと言っていい、名作ですね。

名作とは教養なので、面白いとか面白くないとか合うとか合わないとかじゃなくて、まず読む必要がある本です。

それでは、また!

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