好きなマンガ家

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著者:吉原さん

好きなマンガ家は多いのですが、その中でも特に好きだったり注目しているマンガ家をご紹介します。

それでは、よろしくお願いします!

好きなマンガ家

作者の並びは出会った順です。

『宮本から君へ』『愛しのアイリーン』『ザ・ワールド・イズ・マイン』『SUGAR』『キーチ』などの新井英樹先生。

『神戸在住』『巨娘』『からん』『マイボーイ』などの木村紺先生。

『ぶっせん』『ペット』『秘密の新撰組』『イムリ』などの三宅乱丈先生。

『足利アナーキー』『ギャル男VS宇宙人』『デザート』『マリア』などの吉沢潤一先生。

私の好きなマンガ家、新井英樹先生

高校生の頃に新井英樹作品に出会い、その熱量の高さに震えました。

「こんなマンガがあるのか!」と。

映画的な手法でマンガを描かれており、もともとは映画監督を志しておられたとか。

背景の書き込みもばっちり。実際に取材されてるようで街ひとつそのまんま再現したりします。

『ザ・ワールド・イズ・マイン』にでてくる秋田の大館市に遊びにいってみましたが、現実に存在するほぼそのままの姿で描写されており、「ここか!」と思える場所もたくさん見つけ出すことができました。

また、どの作品も生活感にあふれており、散らかった部屋を描かせたら天下一品ではないでしょうか。なんか生活臭があるんですよね。

作画の精密さで名を轟かす『AKIRA』とはまた別種のハイレベルな画力です。

最大の特徴としては、溢れんばかりの生命エネルギーが作品に込められていること。特に『宮本から君へ』や『愛しのアイリーン』など初期作品は情念が濃厚。

マンガの到達点のひとつを見せつけてくれた作家だと思います。

主観ですが、他のクリエイターに与えた影響も数多く感じます。

※例えば『ザ・ワールド・イズ・マイン』→『シン・ゴジラ』など。

私の好きなマンガ家、木村紺先生

木村紺作品の記事一覧

同じく、木村紺作品とも出会いは高校の頃。毎回びっくりするくらい作風が変わりますが、精度の高い職人的なマンガ作りはどの作品でも健在。

またストロングで骨太なテーマにも果敢にとりくむ作家で、京都という都市そのものをも描き出そうとした『からん』のスケール感には度胆を抜かれました。

都市自体を影の主人公として描き出すなんて、まるで塩野七生作品の『三つの都の物語』を彷彿とさせます。

いまいち売上げに繋がっていないところもあるようで、「これから」という時に連載が終わってしまうことがあり、毎度とても残念。

ハンパな書き手ではないのです。もう一回言います。ハンパな書き手ではないのです。

日本マンガ史における損失でしかないので、折れずくさらず、次こそ長期連載をしてほしい!

長期連載の中でしか描けない、読み応えのあるテーマでマンガを描ける数少ない作家です。

私の好きなマンガ家、三宅乱丈先生

マンガ界で「天才」といわれたときにまっさきに思い浮かべてしまうのは「三宅乱丈」という言葉です。

2016年9月22日に放送されたNHK『浦沢直樹の漫勉』において三宅乱丈先生が取り上げられた際のこと。

納得のいく描写ができるまで、時間の許す限り何度でも何度でも描き直す姿を見てからは「天才」とレッテルを貼ってしまってはあまりに失礼かとも思いました。マンガにかける情熱が凄すぎる。

しかし。

しかし、それでも三宅先生の作品を読んだときに受ける印象はやはり「天才」なのです。

ギャグとシリアス、両極端な作品を出してきますが、いずれも非常にハイクオリティ。

とくに『ペット』や『イムリ』は驚異的とすら言えるのではないでしょうか。

ストーリーの構成力やキャラクターの描き方、テーマ性の強さ、そしてそれらの調和。

すべてが不可分に組み合わさっており、そのバランス感覚は努力で身につくものだとはとても思えない。まさに「神の視点」。

思いついてしまった「ストーリー」にキャラクターがロールプレイをするだけで空々しく、その結果テーマの説得力も欠くということはよくあること。

描きたい「キャラクター」先行で、ストーリーはぐずぐず。テーマ不存在の中、キャラの表面上の魅力を楽しむ以外にはなにもなくなってしまうこともよくあること。

主張したい「テーマ」に振り回されてストーリーもキャラクターもガタガタになってしまうこともよくあること。

いえね。

いいんですよ。「ストーリー」「キャラクター」「テーマ」のすべてのバランスが取れてなくても。

どれか一つに突出してたっていいし。どれか二つが魅力的なだけでも十分におもしろいマンガといえます。

例えば、キャラクターが動きはじめたからこそ、当初の設定と矛盾がでるようなストーリーになってしまったとしても、それはそれでいい。

なんだっていいんです。おもしろければ。

それなのに・・・。なぜこの作家はすべてがハイレベルなバランスを保ったまま感性あふれる作画で物語を紡ぐことができるのか、どうしてこんな離れ業ができるのか・・・。

他に類をみない傑出した作家であることは疑いようがなく、福本伸行作品で例えると「赤木しげる」のような常軌を逸した才気。語るにすべがござらん。

私の好きなマンガ家、吉沢潤一先生

吉沢潤一作品の記事一覧

「体験」こそがもっともマンガに血を与え、命をかよわせます。

料理に例えると作者が見たもの・聞いたもの・感じたことなどが「素材」であり、それを想像力で「調理」して、マンガの技術でお皿に「盛り付け」てマンガ作品が完成する。

そういう過程を経る中で、何が大事ってやっぱり「素材」なんですね。

素材がよければ塩ふって焼くだけで、盛り付ける必要すらなく美味しく食べることができるわけです。

そして、吉沢潤一先生ほど「肉弾戦」の体験、新鮮な素材を持つマンガ家(作画)は正直ほかにいないのではないでしょうか。これからも出てくるかどうかわかりません。

根拠?読めばわかります。

またこういった「格闘」を素材にしているマンガ作品は、通常「格闘」さえ描いていれば正直それだけで成立する部分があるんですが、吉沢先生はその「先」に歩を進める気概やインテリジェンスを感じます。

おそらく『刃牙』シリーズや『喧嘩稼業』からの流れによって、格闘マンガはいったんの「完成」をみることになると思います。

そこに風穴をあけるとしたら、カウンターパンチを放つとしたら・・・。

吉沢先生しかいない!大注目の作家です。

まとめ

もっとも私にインパクトを与えたマンガ家を4人挙げましたが、『寄生獣』『ヒストリエ』の岩明均先生(岩明均作品の記事一覧)や『プラネテス』『ヴィンランド・サガ』の幸村誠先生など他にも多くの好きなマンガ家がいます。

総じて「人間をえがく」マンガ家が好きだ、と言えると思います。大上段なセリフかもしれませんが、マンガに限らず表現作品に求めるものは常にそこです。

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