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『ホライズンブルー』恋愛の参考書にも最適。自己肯定感の低い女性は美人でも恋愛弱者

更新日:

著者:吉原さん

さて、『ホライズンブルー』についての2本目の記事ですが(1本目はこちら)、今日はその恋愛部分について書きたいと思います。

早く本題も書きたいんですが、この作品はどこを切っても血が通っててすばらしいんですよ。

質の高い作品ってそういうものですけど。だからいろいろしゃべりたくなります。

それでは、よろしくお願いします!

女性にとっての見た目の「美しさ」

先日、こんなニュースを見かけました。

デイリー新潮/美人と不美人の「生涯賃金格差」は3600万円! 経済学者が明かした「残酷すぎる真実」

中身はこうです。

見た目を5段階評価で分けて、平均点の3点を基準にした場合。

5~4点の女性は平均よりも8%収入が多く、逆に1~2点の女性は4%少ない。

これを、大卒サラリーマンの生涯賃金(平均約3億円)に当てはめて計算すると、美人は約2,400万円多く、不美人は1,200万円の損でその差は3,600万円なのだそう。

わざわざ説明した割にはこのことの信憑性自体はどうでもいいんです。

しかし、いずれにせよ。

女性は見た目の「美しさ」を求められるという社会的圧力が存在することは否定できません。

このような記事がでてくること自体もその一端と言えましょう。

認められない人間の心は浮遊する

さて。

そのような社会の中で、子どもの頃からその器量を親から嘆かれればどうなるか。

また、身近に強烈な魅力を持った姉妹がいたらどうなるか。

母「どんな髪型でも合わないわねえ カッパみたい」

母親に器量をなじられる

(青林工藝舎/近藤ようこ『ホライズンブルー』「二話」)

噂話「あの人 佐伯さんのおねえさんだって」「あんまり似てないね」「妹の方がいいよな」

姉妹と容姿を比較される

(青林工藝舎/近藤ようこ『ホライズンブルー』「六話」)

作中で言うところの"劣等感が耐えがたいほどに育っていた"状態となるのは想像に難くありません。

こういったコンプレックスや自己肯定感の低さは恋愛に関しても、自身を不利な立場に招きます。

本人の実際の魅力などお構いなしに!(そこが怖い)

そういう状態にある人間は、「私なんかが異性に相手にされるわけがない」という思いこみから、はじめこそ警戒心が高いこともあるものの、以下のようにちょっと優しくされるだけで相手のことを信用してしまいがちです。

春子「異性から優しい言葉や 保護的な行為をうけたことのないわたしは もう胸がいっぱいだった 女であるということは なんと幸福で安らかなことなのだろう―――――――」

ちょっと優しくされると舞い上がってしまう

(青林工藝舎/近藤ようこ『ホライズンブルー』「七話」)

女性には「"被"告白経験」が必要なのか?

これ、女性は本当に気をつけてほしい!焦って後悔してほしくないなぁ。

友人に似たような例を複数みているんですよ。

例えば大学時代の同級生・A子は笑顔が素敵な女性でとても優しく容姿も可愛いらしい女性でした。

化粧っ気がなく服装は素朴でややボーイッシュ。セックスアピールが少ないとも言えるのでしょうが、そういう方が落ち着く男性も多いのではないでしょうか。

どうみてもモテておかしくない人で、事実、後輩が想いを寄せていました。

この後輩もイイ奴で少し応援したい気になっていた私は、A子の方の様子を探ろうと飲み会の席で恋愛関係に話を向けてみました。

(いま思えば大きなお世話ですけど)

お酒のせいもあったのでしょうが、普段の快活な様子に陰がさし、驚くほど「女性」としての自信がの無さが伝わってきました。

他人からみる評価と自己評価がここまで違うものかと驚きましたね。

ですので、

私「いや、そんなことないでしょ、普通にモテるでしょ」と返せば

A子「じゃあ、なんで私はこの年(まだ21才!)になるまで男の人と付き合ったことがないの!」
と水戸黄門の印籠のように突き付けてきました。

正直、(知らねぇよ、たまたまだろ)としか思いようはなかったのですが、とりあえず後輩には早く告白したらいいと言っときました。

「男性と付き合ったことがない」「男性から言い寄られたことがない」そんなことだけでここまで女性としての自信を失わなければならないのでしょうか。当時の私には本当に不思議でした。

(二人はすぐに付き合うようになりました。)

この例は、お互い好きあっていたのでどうということもなかったのですが、そういう例ばかりでもありません。

中には誰がどう見ても一般的に「美人」という人もいましたが、大したことない男がノリで告白して付き合うことになり、男性側の情なさが原因で別れることになっていました。

魅力的でも言い寄られなかった女性の共通点

考えてみたところ共通点を見出しました。

それは、自分の中の「女の匂い」を外にアピールしない女性たちばかりだったということです。

この物語の主人公の佐伯春子もそうです。

フェミニンさやセクシーさをアピールすることなく、シンプルで地味めの恰好の人が多かった。

スカートをはいている姿すらあまり思い浮かばない。化粧はしないか、しても最低限。

また性格的には率直で素直な人が多く、メスをアピールして他人をコントロールしたりするようなことは考えていなさそうな方々でした。

さて、どんなものなのでしょうか?

恋愛の考察ってあんまりやってないから語られるほどの何かをもっていないんですけど、恋愛戦線初期の中学や高校くらいまでだと、コケティッシュな「女っぽさ」に男性はとらわれがちなのかもしれないですね。

中高くらいだと男は本当に子どもだし、大学生もそれに毛が生えたようなもの。リビドーだけでなく主体性をもって恋愛できるものはもうちょっと後かな。

だから、男から声がかかるのかからないのなんて気にせず、自然体で生きて欲しいなって思いますけどね。

私の知り合いの一人は外から見るとまさに以下のような感じに見えたので、なんだか忸怩たる思いがありました。

コンプレックスの反動で舞い上がってしまい、気づいたときには意にそわぬ男女の関係を結んでしまっていて後悔にさらされるんです。

慎重に生きてきたつもりなのに 早くも第一歩を誤まってしまった-

わたしは後悔した。

慎重に生きてきたはずなのに、後悔していた

(青林工藝舎/近藤ようこ『ホライズンブルー』「八話」)

まとめ

しかし、「花」とされる時期を生きる女性側の焦燥ってやっぱりあるのかもしれません。

私は以下のコマを見た時に、思いあたる節がいくつか思い浮かびました。彼女たちはこういった焦りを抱えていたのだろうか、と。

春子「わたしは二十歳をすぎたばかりの自分の肉体が 実らないまま枯れていこうとするのを惜しんだ」

無為に青春が過ぎる焦り

(青林工藝舎/近藤ようこ『ホライズンブルー』「六話」)

本来、何人の男から告白されても、それは自分の人間的な価値を証明しないし、スカートの丈を10cmつめて寄ってくる男の数が1桁増えたとしても、その質は上がっていません。

「女」を匂わせなかったことが原因で、たまたま男性と接点が薄かった女性が自分の価値を疑う必要などまったくありません。

男もそうだけど、好きな自分でいられるように努めていれば自然と自信がつき、他人からつけこまれるコンプレックスを排除できますし、それによって笑顔や幸せも増え、結果そういう人のところに人が寄ってくるものだと思います。

ずる賢い人間ってこの世にいて、そういうコンプレックスを見抜いて近づいてくることもままあるので、十分気を付けてほしいな、と思います。

こういう風に自己肯定感の低い女性には声をかけて注意を促したくもあるんですけど、"異性の友人"なものだから、伝え辛いんですよね。

原則的には、自分が「当事者」になる気がある以外の人間は、他人の恋愛関係に口出しちゃいけないって思ってるところもあり。

でもなんだかねー。やっぱりそういうとこでつまづいてると、ちょっとよくないなって思います。

・・・・

それでは、また!

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